TRENTINO ALTO ADIGE

ボルツァーノ

ボルツァーノへ取材で行ってきた。
ボルツァーノというのは、トリノからミラノを通り越して
ロミオとジュリエットの町ヴェローナまで行き、
そこから北上したあたりにある
トレンティーノ・アルト・アディジェという州の州都。

この州の北半分、アルト・アディジェの
食べ物を取材に行ったのだが、
クリスマーケットでも有名なので、
そっちもついでに見たりしてきました。
とはいえ、やっぱり興味の対象は食べ物。
仕事を離れても食い意地が張っている、
だからこんな仕事しているんだけどね。

かわいいクリスマスオーナメントなんかを売る店に
混じって、地元名物のストゥルーデルやら、
クリスマスの伝統菓子ツェルテンという
Bolz1
フルーツケーキのようなものが売られている。

寒いのでヴィンブルレをやりながら、
屋台を冷やかして回るのがお決まりのようで、
料金はカップこみの値段で6ユーロ。ちょっと高いなあ、
という顔をしたら『カップを後で持ってきてくれれば
3ユーロ返金します」とのこと。なるほど。

ヴィンブルレとは赤ワインにシナモンやオレンジなどの
風味をつけて温かくした飲み物。寒い冬には最高なんだけど、
ここでは「りんごブルレ」つまりリンゴジュースを温めて、
シナモン風味を加え、好みでラムを垂らして、というのもあった。
さすがリンゴの生産量がヨーロッパ全体の12%を占めるという
大産地ならではだ。

このアルト・アディジェの人たちは、70%がドイツ語を
母国語とする人たちだそうで、だからほとんどみんなが
ドイツ語を話している。町の本屋にも、ドイツ語の本のほうが
幅を利かせていたし、レストランに入っても、
まずはドイツ語であいさつされて焦る。
人の名前もハンスとかアルミンとか。

ボルツァーノの一晩目の夕食、観光局の人にお勧めされた有名店
「Vogele」へ行ってみる。いかにもドイツの田舎風な、それでいて
洗練された内装の薄暗い店内はなかなか素敵。
前にボルツァーノを取材したときに食べて大変おいしかった記憶のある
カネデルリを頼む。刻んだパンを、これも刻んだ
スペックなんかと混ぜ、でっかいお団子状にしたカネデルリは、
このあたりの伝統料理の代表選手で、
コンソメスープに入れて食べるのが一番
ベーシックな食べ方らしい。寒い夜にはもってこい。

なのにこの店のはなってない。パンはカサカサしているし、
スープはクノールな味の素味が思いっきりしてげんなり。
メニューにボローニャ風ラザニア、とあった時点で、
いやな予感はしていたんだけどね。

気を取り直して翌日はスペックの取材。
ドイツ文化が色濃いこの地方ならではの、
生ハムの一種スペックは、
軽く燻製がかかっていながら、生ハムのように
しっとり柔らかいのが特徴。ランチの店では、なんと
お正月に食べる大根の酢漬けそっくりな、
白カブの酢漬けが添えられて出てきた。
うまい。Bolz2

スペックにあうのは、やっぱりこの地方名物のカチカチのパン、
シュッテルブロートだ。
Bolz3
パン焼き作業を年に二度しかしなかったという
この地方の名物パンは、板のようにカチカチで、
本棚に本を立てるようにしてパン屋さんで売っている。
もともと小麦を保存する効果があったというスパイスの
風味が利いていて、スペックをひとかじり、
このパンをひとかじり。

健康のためにお肉はひかえましょう、
なんて普段思っているのもへのかっぱ、
というぐらいおいしいスペックでありました。

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