LIGURIA

夏休み終了 カウントダウン中

イタリアの小学校は6月10日ごろから
夏休みに入り、秋の新学期は9月10日過ぎにスタート、
つまりイタリアの子供は約3ヶ月も休みがあるというわけだ。

それに付き合わされる大人も大変で、
そこに休み好きのイタリア人夫もいたりすると
働き者の日本人である私は、
バカンスなのに忙しいという
理不尽さに常にさいなまれている。

日本のライターは3ヶ月も休んでいられない。
あたりまえだよね。

日本の実家で一ヵ月半過ごし、帰ってきたら今度は
イタリアでバカンスをしないといけない。というわけで
毎年行っているリグーリア州NOLI(ノーリ)という
海辺の町へ行ってきた。

この小さな町にある、小さなお菓子屋さん「La Crepe」が
作るバーチ・ディ・ノーリという焼き菓子は絶品で、
それだけを買いに
トリノから1時間半車を走らせてもいいほど。

トリノ発祥の焼き菓子で、もはやイタリア全国版となった
バーチ・ディ・ダーマは、ドーム型の小さな
ビスケット二つをチョコレートクリームでくっつけたものだが、
ノーリのバーチはアーモンドベースに
ビターチョコレートをたっぷり混ぜ込んだ生地だから、
ねっとりしっとりで、ものすごくうまい。

言ってみれば、日本人が大好きな
半生バーチ、そんな感じ。

というわけで、水のきれいさで表彰されている
ノーリのビーチにてバーチを撮影。
なんだかウ○チみたいという声も
聞こえてきそうでもあるけれど、
ま、いいか。
とにかく、ものすごくおいしいよ。
Baci_3
夏休み終了カウントダウンの話を書きたかったんだけど、
続きはまた明日。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

バカンス後記 その2 ノーリのアッチューゲ屋

リグーリア州のノーリという海辺の町で
バカンスしました、という話だった。
トイレ談義で中断してましたが。

さて、このノーリという街には魚屋が一軒だけある。
魚屋には漁師が浜で売っているような、
イキはとびきりいいけどいったいこれは何?というような
玄人向けの魚でなく、クロダイとかシャケとか
海老といった、メジャー系が売られている。
だがこの店で買うべきはそんな魚じゃない。
アッチューゲだ。

アッチューゲとはアンチョビのことだけれど、
日本人が一般的に馴染んでいるオイル漬けのそれじゃない。
塩漬けなのだ。頭と内臓をガーッと手で取っただけの
カタクチイワシを樽に並べ、粗塩に埋め込むようにして
漬け込んだ自家製アッチューゲは、
使うときに
一尾ずつ手開きして骨をはずし、
腹の中に残っていた内臓やガビガビに固まった
塩を洗い流すという手間がかかる。
手間はかかるけど、そのおいしさといったら
オイル漬けとは比べ物にならない。

Acchiuga_4 特にこの魚屋では、
お父ちゃんが漁に出て、
夏の終わりの脂ののり具合が
ちょうどいい(あまり脂がのったのは
だめだそうだ)やつだけを、
お母ちゃんが漬けむ
100%ホームメイド。
身は
刺身のようにツルリとした
舌触りなのに、発酵食品独特の
うまみもある。身がオイル焼けして
パサパサでしょっぱいだけのアンチョビとは全くの別物。
発酵食品研究の大家、小泉武夫先生にも
ぜひご試食いただきたいものです。

イタリア人はこれをそのまま前菜にしたり
料理に使ったりする。そうそう、前にここで書いた
バーニャ・カウダ、まさにあれは、このアッチューゲを
使った料理の代表選手の一つ。

でも日本人の私はこれを一切ペロンと
炊き立てご飯にのせる。ああ!
熱々のご飯
極上の塩辛にも似たおいしさで、ご飯がすすむこと!
いつもは玄米ヘルシー派の私も、
これをする時は白米に限ります。

とはいえ、私もイタリア在住の料理研究家の
はしくれでもあるので、イタリア料理としても
このアンチョビを活用する。今の時期、絶対外せないのは
プチピーマンの詰め物入り オイル漬け」。
Photo_2 Photo_3 8月の終わりから9月一杯ぐらいまで、
市場でよく見かける、一見プチトマトのような
小さくて真っ赤なピーマン。
この中身をくりぬいて、
酢水に一昼夜漬けておき、
翌日水気を切ったところへ
アッチューゲと、これも塩漬けの
ケッパーを適宜詰める。
ケッパーはもちろん
パンテレリアの上等なやつ。

それを瓶に詰め込んで
オリーブオイルで満たしたら、
数日後から食べられる。
シャキシャキとした
漬物感覚の歯ごたえ、
ほんのちょっぴりの辛味、
酸味、そしてアンチョビとケッパーの塩味と旨味が
溶け合って、最高のおつまみ。
こちらはワインがぐいぐい進みます。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

バカンス後記 その1 リグーリア人のケチケチ度

129 119 今年のバカンスは、

私の住むピエモンテ州のお隣はリグーリア州(ジェノバがある州ですね)の、

NOLIという小さな海辺の町へ2週間行ってきた。

海洋国として昔はかなり栄えた町だったらしいけれど、

今は中世の街並みが残る、小さくてかわいらしい町になっている。

海の水がきれなのは驚くほどで、「Bandiera Blueバンディエーラ・ブルー」、

青い旗という意味を持つ認証を受けている。

まあ、海水のきれいさを評価するミシュランガイドみたいなものだ。

ビーチには毎朝、漁から戻ったばかりの漁師たちが獲物を並べて

売っていたりする。

ところでリグーリア人というのはイタリア人たちの間でもケチで有名で、

「リグーリア人を一人作るには、3人のピエモンテ人が必要」と言われる。

つまりピエモンテ人も相当ケチなんだけど

リグーリア人はその3倍ケチ、という意味だ。

どれぐらいケチかというと、たとえば

我が家が今年借りたアパルタメントのエレベーターは有料であった。

乗るたびに10セントコインを入れないと動かないという仕組み。

6階だから、ビーチでだらだらして帰ってきて10セントコインがない! と

気づいたりするのはかなり嫌。もちろんイタリアだから

近くに両替機があったりは絶対にしない。

この有料エレベーターはピエモンテでは見たことがないが、

リグーリアのあちこちでみかけます。

でももっと驚いたのは、友人ファミリーが借りていたアパートの、

共有階段部分の照明料金を、それぞれの家が別々に清算できるようにと、

戸数の数だけ照明がついていたこと。

それぞれのスイッチに、それぞれの家の名前が書いてある。

一般にヨーロッパ人はケチだけど、

これはかなりのドケチ!

だけど誰も見てなきゃ、間違えて違う家の電気をつけちゃっても

バレないのにね。

そのへんのあいまいなところが、イタリア人らしくて

ほほえましくはあります。

| | コメント (9) | トラックバック (0)