イタリア

料理人たちの熱い❤

イタリアの政府やメディアの対応はどうなの?と
前回書いたけれど、市井のイタリア人たちは
さすがラテン系、こっちがひいてしまうぐらい
日本の惨状に対して熱く、熱く、胸を痛めてくれている。

いろいろな人が心配して電話をくれたけれど、
一年前に、一度だけ取材をしたことがある
アルト・アディジェの山奥で、
希少な豆を生産している女性が
「あなたの名刺がなかなか見つけられなくて」と
地震発生後4日ぐらいして電話をくれたのには
ちょっと胸が熱くなった。

昨日の日曜日には、ミラノのドゥオーモで
被災者のためにミサがあったらしいし。

でも胸を熱くしたり、痛めているだけでは
何の役にも立たない。私にもできることはないのか、
大変な目に遭っている人たちのために
少しでも何かできたら。
そう考えるのは、海外に暮らす日本人も
同じこと。いや、もしかすると
遠くにいて何もできないからこそよけい、
強い思いがわいてくるのかもしれない。

そんな熱い想いを抱いていた日本人のコックさんたちに
お願いして、日本食の募金ディナーをすることになった。
会場はイタリアで最大の食のデパートEATALYトリノ本店。

ピエモンテ近辺で活躍するイタリアンのシェフたち、
トリノで人気の和食レストランの板さん、
彼らは店を休んだり、その日はクローズにして
腕をふるってくれる。
興味のあるかたはこちらをご覧ください。

ただし用意された100席は、広告をだして3日にして
すでにソールドアウト。
食事は無理でも、募金だけ同時に集められるような
形を検討中です。

被災者の人がろくに食べられないときに食事会だなんて、と
あるミラノ在住の方に叱られたのだけれど、
私たちが遠くで自粛したって、被災者の人が
楽になるわけでもなんでもない。
それよりも、日本人みんなで、
それぞれができることをどんどんやって日本を盛りたてていく。
そうでないと、日本も、日本経済も、
どんどんしぼんで行っちゃうじゃないか。

私のできることといえば、食べるものを作って売ること。
今までに取材を通して知り合った食業界の人たちを
いい意味で最大限に利用することだ。

有名無名のワイン生産者の方々も
この夕食会にワインを出してくれることになっている。
その中には、バローロの大御所エリオ・アルターレさんもいる。

小さいけど、熱いエールをイタリアからも送ります。



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スシブームと黒パンマイブーム

イタリアは今、空前のSUSHI ブーム。
すし&ジャパニーズレストランが
雨後のタケノコのように発生している。
ところが残念ながらそれらはみんな
日本人の経営者でもなく、日本人の板さんもいない
ナンチャッテばかり。
だいたいは中国系、フィリピン系、
そしてイタリア人が経営してどこかから
日本人に見えるアジア人を雇ってきて
やらせているタイプ。

中国人の板前をやとって
「アジア系の客の前ではしゃべるな」と
指令を出す経営者もいるそうだ。
アジア系の客が日本人だったら
偽物だっていうのがばれちゃうからね。
そう指令を出されたという中国人本人から
聞いた話だから、ほんとうだよ。

もちろん日本人じゃなくたって
すし屋をしたっていいのだけど
やるならちゃんとやって欲しい。
イタリア人に「スシって食べてみたけど
non mi piace 好きじゃないわ、
なんて言われると悲しいし、腹も立つ。

裏巻きもカリフォルニアロールも許すけど
握りやすいようにご飯をゆるめに炊いて
力いっぱい握るのだけはやめて欲しいなあ。
で、それが冷蔵庫で保存されているの、
食べられたもんじゃない。

そんなSUSHIレストランの中でも
特に成功を収めているのが、
トリノにある、某チェーン展開の店。
なんとその名は

「JAPS!」

皆さんご存じだと思いますが、
これは英語の、日本人に対する侮蔑用語なんだよ。
この店の経営者はイタリア人で、
恐ろしいほどの無知なんだろうけど、
この店で働いている日本人がいる。
その人はものを考えないんだろうか。
間違った自国の文化を外国に広めることや、
バカにされた店名など、
日本人としての矜持、プライドは
ないんだろうか。

こんなこと考えて憤っている私の方が
古臭いのかなあ。

ところで、先週から今週あたり、
アルプスに囲まれたピエモンテ州では
Settimana Bianca=白い一週間、ということで
学校は休みになって(または勝手に休んで)スキーへ。
我が家もアオスタはコーニェという
美しい村へ一週間いっておりました。

アオスタと言えば、フォンティーナチーズが有名で
ホテルの朝食ビュッフェにも、
毎朝大きな塊が。
それをスライスし、これも地元名産の黒パンに
のっけて、森のはちみつをかけて食べる。
おいしかった~。
Photo

というわけで、現在、天然酵母を使って
黒パン制作に挑戦中。これは第一作。
Pane

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夏休み終了 カウントダウン中 続き

3ヶ月も夏休みがあるので極楽、
と思うのは浅はかな素人(なんの?)考えで
イタリアの小学校へ通うわが娘(9歳)には
宿題がどっちゃり出される。
おまけに週一で通っている
日本語補習校の宿題が
これまたどっさり出るので、
夏休みは結構地獄。

だけどつい、後で地獄が待っているのに
知らないふりして遊んでしまう
キリギリスのようなイタリア人と
イタリア人化した日本人母(わたし)。

というわけで、夏休み終了まで
残すところ数日という今週は、
毎日オニババと化した母と娘の
熾烈な戦いが繰り広げられている。
9歳の子供は、少なくともうちの子供は、
見ていないとサボるので、
私も仕事にならないので大変迷惑なんであるが、
それなのにブログなんか更新して、
やっぱり長年のイタリア暮らしは、
まじめな日本人のDNAに著しく損傷を
与えるのであろうか。

そういえば娘がまだ低学年だったころの夏休みの宿題で、
次のお話を読んで、物語から読み取れる教訓を
書き出しなさい、というのがあった。

たしか、オオカミさんだったかキツネさんだったか忘れたが、
とにかく2匹の登場人物がいて、
キツネはうまい事言ってオオカミさんをだまし、
獲物をとってしまいました、そんなような
話だった。
だけど物語はそれでおしまい。

あれ? 日本の本だったらその後必ず、
悪い事をしたり、人をだました登場人物は、
お腹を裂かれた上に石を詰められて溺死するとか、
欲をかいたためにもともと持っていた
安物の斧まで失くしてしまうとかいう、
「悪い事をすれば必ず罰が当たりますよ」的
教訓がある。

ところがイタリアの、娘が持っていた物語には
教訓的な部分が欠けている。
これは尻切れトンボだなあ、プリントミスか何かじゃないのと
私は娘に学校が始まったら先生に聞くように指示し、
宿題を済ませたのであった。

新学期が始まったその日、娘は学校から戻ると
「先生はね、あれでいいんだって」という。

「じゃあ、あの物語のいったいどこに教訓があるのよ」と
私が問い詰めると、当時6歳ぐらいの娘はこう言った。

「だまされるほうがバカ、それが教訓なんだって」。

なるほど、イタリアだもんね。

キミは人を騙したりしないよね、ひーちゃん。
Photo

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夏休み終了 カウントダウン中

イタリアの小学校は6月10日ごろから
夏休みに入り、秋の新学期は9月10日過ぎにスタート、
つまりイタリアの子供は約3ヶ月も休みがあるというわけだ。

それに付き合わされる大人も大変で、
そこに休み好きのイタリア人夫もいたりすると
働き者の日本人である私は、
バカンスなのに忙しいという
理不尽さに常にさいなまれている。

日本のライターは3ヶ月も休んでいられない。
あたりまえだよね。

日本の実家で一ヵ月半過ごし、帰ってきたら今度は
イタリアでバカンスをしないといけない。というわけで
毎年行っているリグーリア州NOLI(ノーリ)という
海辺の町へ行ってきた。

この小さな町にある、小さなお菓子屋さん「La Crepe」が
作るバーチ・ディ・ノーリという焼き菓子は絶品で、
それだけを買いに
トリノから1時間半車を走らせてもいいほど。

トリノ発祥の焼き菓子で、もはやイタリア全国版となった
バーチ・ディ・ダーマは、ドーム型の小さな
ビスケット二つをチョコレートクリームでくっつけたものだが、
ノーリのバーチはアーモンドベースに
ビターチョコレートをたっぷり混ぜ込んだ生地だから、
ねっとりしっとりで、ものすごくうまい。

言ってみれば、日本人が大好きな
半生バーチ、そんな感じ。

というわけで、水のきれいさで表彰されている
ノーリのビーチにてバーチを撮影。
なんだかウ○チみたいという声も
聞こえてきそうでもあるけれど、
ま、いいか。
とにかく、ものすごくおいしいよ。
Baci_3
夏休み終了カウントダウンの話を書きたかったんだけど、
続きはまた明日。

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