ぼやき

泥棒増加中、そしてザイバイオーネ

シベリアからの大寒波が去ったかと思ったら、
ここ数日は、いきなり春のようなお天気。
昼間はもう、ダウンジャケットなんか
来ていると汗ばんでしまうほど。

一昨日、友人とEATALYでご飯を食べていたら、
友人が椅子の背にかけていたバッグを
まるごと盗まれた。
財布はもちろん、携帯、家のカギ、車のカギ、すべて。

市場や治安のあまりよくないゾーンでなら
緊張して注意しているけれど、
わりとお金に余裕のある人たちがメインの客層の
EATALYでこんなことが起きるなんて、
けっこう驚きだ。

でももっと驚いたのはその後。携帯もなくした
その友人につきそって
警察に被害届を出しに行った。
待合室で順番を待つこと1時間半ぐらい。
その間、10分おきぐらいに盗難届を出しに
来る人たちが後を絶たなかったのだ。
しかも、その警察は、トリノ市全部を
管轄しているわけじゃないので、
盗難の被害にその瞬間あっていた人たちは、
もっともっといるというわけ。

もともと泥棒の多い国イタリアで、
この大不景気と物価の高騰が続けば
盗難が増えるのもあたりまえなのかも。

ところで、2月の料理教室で
「コーダ・ディ・ブエ(オックステール)のトマトとセロリ煮込み」を
作ったのだけど、大雪で延期になったりして
準備しておいたオックステール12人分は
家族で食べるはめに。
トマトとセロリ煮込みは、ポレンタを添えて
とてもおいしかったけど、最後は飽きて、
韓国風オックステールのスープにして
ご飯にぶっかけていただく。
とにかく、圧力鍋は便利。3時間ぐらい
煮込まないといけないところ、30分ですむ。
エコでもある。

Img_2759

ちなみにその日のアンティパストは
「トピナンブールのスフレ」。
トピナンブールは日本語にするとキクイモ。
ピエモンテの冬にはポピュラーな食材で、
ちょっとごぼう風味のサトイモといった味わい。
みかけはショウガ。
これをスフレにしてバーニャカウダのソースを
かけていただいた。

Img_2770

とてもフワフワでおいしかったけど、
泡が消えないうちに食べなきゃ! と
完成品の写真撮影を失念。

デザートは「モスカートワイン風味の
ザバイオーネ」。こちらも泡泡。
クラシックなレシピは卵黄だけを使うようだが、
軽く仕上げるためと、卵白を余らせるのもいや、
ということで、全卵に砂糖とモスカートワインを
加えて、湯煎でしっかり泡立てる。
卵白がはいるので、このほうが
泡立ちやすいというのも利点。

Img_2762

こんなにシンプルなデザートが
こんなにおいしい。
みなさんもぜひお試しを。
風邪のひき始めにもいいかも。
ピエモンテ風卵酒。

〈モスカート風味のザバイオーネ〉

材料 (4-6人分)

全卵 2個
モスカートワイン 大さじ2-3
砂糖 大さじ2

作り方

  ボウルにすべての材料を入れ、湯銭にかけて泡立てる。
ふんわりと盛り上がり、クリーム状になればできあがり。

 ビスコッティなどを添えていただく。

 

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欧米諸国というけれど その1

ソニーエリクソンのエクスぺリアを
オンラインで注文した。
配送方法は、料金はちょっとの差なので
エクスプレスに。
営業日1~2日で到着するはずの料金。
金曜の夜にオーダーを入れたので、
早ければ昨日の月曜、
遅くとも今日火曜日中にはつくはず、と
待っているんだけど、まだつかない。

DHLのサイトで見てみると
今朝、朝4時にドイツの空港を出発し、
6時にはイタリアのベルガモに到着している。
ベルガモって言ったら、ミラノから1時間ぐらいの小都市で
トリノからだって、そんなに遠くはない。
で、その後4時間かかったのは陸路だから
しかたないとして、10時にトリノに到着。
それから約2時間かかって11時50分に
トリノの配送業者に到着。

で、その後がない。
今、16時40分。
今日中につくかしら。
外国からよりも、国内間の移動が
とても遠いイタリア。
日本ではよく、「欧米諸国」とひとまとめに
語られることが多いけれど、
ぜんっぜん違うんだよね、
というお話でした。


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垂れ流す国々

今、私が夏休みを過ごしている
NOLIという街はとても小さな街なので
8月のバカンス最盛期ともなると
キャパを超えた海水浴客がやってきて
駐車スペースがまったくなくなる。
海岸沿いの国道にもびっしりと車が止まっている
風景は、真夏の湘南を思い出す感じ(といっても
私の頭の中の湘南の風景は、20年以上も前の
ものなので、最近は様子が変わっているとしたら
ごめんなさい)。

そんなだから、長滞在の客たちは
いったん車を止めたら最後、帰る日まで車を
使わない、.つまり徒歩圏内で生活必需品の
買い物から外食まですます人が多い。
小さな街だからそれも可能なんだけど
小さな街だから、レストランの数もたいしたことがない。

我が家はお抱えシェフ(つまり夫)同伴のバカンスなので
外食しなくても、いや、時には外食するより
ずっとおいしいものが食べられる。だから
フードジャーナリストとしてあまりいいことじゃないかもしれないが、
この季節は特に外食の数が減ってしまうのだ。

今夜はシンプルにスパゲッティ・ボンゴレビアンコ。
ニンニクを刻んで入れるか、オイルに香りをつけるだけかで
もめたのだが、やっぱりボンゴレには刻んで入れたほうが
圧倒的においしい。

ところでこのNoliという街のビーチは
水がとても美しい海岸にだけ与えられる
Bandiera Blu(ブルーの旗)という認証を得ている。
水は本当に透明で、泳いでいると
自分のつま先が透き通って見える。
1~2mぐらいの深さのところを泳いでいる魚が
くっきりと見える。

日本で私が日常的に知っていた海は、
湘南はもちろん、子供の頃通っていた
父の田舎・新潟の海も
なんだか茶色っぽい水だったような記憶だし、
ダイビングのライセンスを取った伊豆の海が
かろうじて透き通ってはいたけれど、
ぼんやりと濁った透明感だった。

美しく透明な海は、沖縄とか
もしくは外国へいかないと
味わえないものだと思っていた。
ところがここNoliは、日本からしれみれば
外国だけど、私の住むトリノから
車で1時間半で来られる
ご近所な海。こんな近くに
こんなにきれいな海があって本当に幸せだった。

そんな美しい海なのに、ここ数日
ある時間帯になると洗剤の泡のようなものや、
茶色く泡立った汚れの固まりが波打ち際
近くに流れてくる。
ひどい時はビニール袋やペットボトルの
破片のようなものがいくつも浮かんでいたり。
もっとひどいのは、先週の日曜日、
人間のものらしき排せつ物ががぷかぷか
流れ着いたそうだ。幸い、その日私たちは
ビーチに行かなかったので、見ないですんだのだけど。

なんでも、この街の近くの大都市に集まる
海水浴客の数が増えすぎる8月、
廃水処理設備のキャパを超える分は海に垂れ流しているんだとか。

えー、信じらんない。イタリアって、ほんとうに
先進国とは思えない未開で野蛮な国! 病気が発生したら
どうするんだァ~!!! と夫に食ってかかりそうになって
ハッとした。

日本は、ウ○チどころじゃない、
サルモネラ菌どころじゃない恐ろしいものを
近隣諸国にも内緒で垂れ流していたんだっけ。

海はこんなにきれいなのに。


Noli


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スシブームと黒パンマイブーム

イタリアは今、空前のSUSHI ブーム。
すし&ジャパニーズレストランが
雨後のタケノコのように発生している。
ところが残念ながらそれらはみんな
日本人の経営者でもなく、日本人の板さんもいない
ナンチャッテばかり。
だいたいは中国系、フィリピン系、
そしてイタリア人が経営してどこかから
日本人に見えるアジア人を雇ってきて
やらせているタイプ。

中国人の板前をやとって
「アジア系の客の前ではしゃべるな」と
指令を出す経営者もいるそうだ。
アジア系の客が日本人だったら
偽物だっていうのがばれちゃうからね。
そう指令を出されたという中国人本人から
聞いた話だから、ほんとうだよ。

もちろん日本人じゃなくたって
すし屋をしたっていいのだけど
やるならちゃんとやって欲しい。
イタリア人に「スシって食べてみたけど
non mi piace 好きじゃないわ、
なんて言われると悲しいし、腹も立つ。

裏巻きもカリフォルニアロールも許すけど
握りやすいようにご飯をゆるめに炊いて
力いっぱい握るのだけはやめて欲しいなあ。
で、それが冷蔵庫で保存されているの、
食べられたもんじゃない。

そんなSUSHIレストランの中でも
特に成功を収めているのが、
トリノにある、某チェーン展開の店。
なんとその名は

「JAPS!」

皆さんご存じだと思いますが、
これは英語の、日本人に対する侮蔑用語なんだよ。
この店の経営者はイタリア人で、
恐ろしいほどの無知なんだろうけど、
この店で働いている日本人がいる。
その人はものを考えないんだろうか。
間違った自国の文化を外国に広めることや、
バカにされた店名など、
日本人としての矜持、プライドは
ないんだろうか。

こんなこと考えて憤っている私の方が
古臭いのかなあ。

ところで、先週から今週あたり、
アルプスに囲まれたピエモンテ州では
Settimana Bianca=白い一週間、ということで
学校は休みになって(または勝手に休んで)スキーへ。
我が家もアオスタはコーニェという
美しい村へ一週間いっておりました。

アオスタと言えば、フォンティーナチーズが有名で
ホテルの朝食ビュッフェにも、
毎朝大きな塊が。
それをスライスし、これも地元名産の黒パンに
のっけて、森のはちみつをかけて食べる。
おいしかった~。
Photo

というわけで、現在、天然酵母を使って
黒パン制作に挑戦中。これは第一作。
Pane

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夏休み終了 カウントダウン中 続き

3ヶ月も夏休みがあるので極楽、
と思うのは浅はかな素人(なんの?)考えで
イタリアの小学校へ通うわが娘(9歳)には
宿題がどっちゃり出される。
おまけに週一で通っている
日本語補習校の宿題が
これまたどっさり出るので、
夏休みは結構地獄。

だけどつい、後で地獄が待っているのに
知らないふりして遊んでしまう
キリギリスのようなイタリア人と
イタリア人化した日本人母(わたし)。

というわけで、夏休み終了まで
残すところ数日という今週は、
毎日オニババと化した母と娘の
熾烈な戦いが繰り広げられている。
9歳の子供は、少なくともうちの子供は、
見ていないとサボるので、
私も仕事にならないので大変迷惑なんであるが、
それなのにブログなんか更新して、
やっぱり長年のイタリア暮らしは、
まじめな日本人のDNAに著しく損傷を
与えるのであろうか。

そういえば娘がまだ低学年だったころの夏休みの宿題で、
次のお話を読んで、物語から読み取れる教訓を
書き出しなさい、というのがあった。

たしか、オオカミさんだったかキツネさんだったか忘れたが、
とにかく2匹の登場人物がいて、
キツネはうまい事言ってオオカミさんをだまし、
獲物をとってしまいました、そんなような
話だった。
だけど物語はそれでおしまい。

あれ? 日本の本だったらその後必ず、
悪い事をしたり、人をだました登場人物は、
お腹を裂かれた上に石を詰められて溺死するとか、
欲をかいたためにもともと持っていた
安物の斧まで失くしてしまうとかいう、
「悪い事をすれば必ず罰が当たりますよ」的
教訓がある。

ところがイタリアの、娘が持っていた物語には
教訓的な部分が欠けている。
これは尻切れトンボだなあ、プリントミスか何かじゃないのと
私は娘に学校が始まったら先生に聞くように指示し、
宿題を済ませたのであった。

新学期が始まったその日、娘は学校から戻ると
「先生はね、あれでいいんだって」という。

「じゃあ、あの物語のいったいどこに教訓があるのよ」と
私が問い詰めると、当時6歳ぐらいの娘はこう言った。

「だまされるほうがバカ、それが教訓なんだって」。

なるほど、イタリアだもんね。

キミは人を騙したりしないよね、ひーちゃん。
Photo

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再び沖縄の話

ピエモンテなのに沖縄、と言うご指摘を受けましたが、
今日も再び沖縄ネタです。

それにしても、日本は暑いらしい。
お見舞い申し上げます。
トリノはすっきりさわやか、涼しくていい天気。
などと自慢している場合ではなく
熱中症で死人も出ているとか。

熱中症で倒れるお年寄りの多くは、
電気代節約のためにクーラーをつけていない。
一方、沖縄米軍基地の米兵たちは、
アメリカに休暇で帰るとき
宿舎のクーラーをつけっぱなしで
行くんだそうだ。沖縄は暑いからね、
帰ってきたときに気持ちいいもんね。
だって電気代タダだから。

水道代もガス代も家賃もタダ。
それから帰国するための飛行機代もタダ。
みんなみんな日本政府が払ってくれるからねー。

これは普天間基地周辺を案内してくれた
ガイドさんから聞いた話。
沖縄の基地問題は
実際に見ると聞く(読む)とじゃ大違いだ。

だいたい、狭い沖縄の中だけに
37箇所も米軍基地があるというのに驚き。
普天間普天間って騒いでいるけど、沖縄の地図をみると
ほとんど全土に基地、またはキャンプが点在している。

基地に隣接している普天間第二小学校は、
校庭のフェンスの向こう側が米軍基地で、
だから校庭の向こう側に
銃を構えた迷彩服の米兵がうろうろしているのが見える。
校舎の窓は全部2重ガラスで、
子供たちは東京の子供が地震に備えて訓練をするように、
校内に訓練機が墜落した事態に備えて避難訓練をするんだそうだ。
そんな学校に自分の娘を行かせることを
想像しただけで、鳥肌がたつ。

アメリカにとってこんなにおいしい国は他にはない。
同じように戦争で負けたドイツもイタリアも、
それからアジアのほかの小さな国々も、
米軍基地はみんな縮小の傾向にあるらしいのに。

いや、と言えばいえるのに言わない日本の政治家たち。
抑止力って言うのは、ほんとうに必要なのかなあ???

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美白な日本

またまた間があいちゃいました。
ごめん。
沖縄に行ってました。

宮古島。
沖縄にはけっこう何度もいっているけれど、
あの海のきれいさは、他にない。
Ikema2

一面のサトウキビ畑をぬけて、
来間島(くりまじま)へ渡る全長約2キロの
橋を走りながら眺める海の色ったら!
(あ、でもこの写真はもう一つの離島・池間の
海でした)

毎日毎日、海で遊んで珊瑚を拾って
島ラッキョウと島そばと海ブドウとモズクを
食べまくった10日間。

初体験だったのは、ジーマミー豆腐の
フライ。ジーマミー豆腐とは、落花生(ピーナツともいうね)で
作ったお豆腐なんだけど、普通はゴマ豆腐のように
そのまま食べる。が、宮古島に別荘を持つ
HCC社I氏ご尊母に連れて行っていただいた
地元の人だけが知る郷土料理の人気店で食べたそれは
おそらくは片栗粉をまぶして揚げてある。
お餅みたいにモチモチ~っとして、
だけどお腹にドシンとこない食感は未体験感覚。
甘辛いタレに絡めてあって、
それはそれはおいしい一品であった。
Tofu_4 

ところで、美白狂想曲吹き荒れる日本。
東京でも、黒の腕サックに巨大サンバイザーの
女性たちのいでたちに、イタリアンマダム化している
私は、とてもひいていた。

確かに白くてきれいなのはわかるけど、
そんな変なものできれいな体を今隠しまくって、
いつご披露するの?? という疑問やら、
もっとシンプルに『暑くないの???」という疑問が
毎日頭の中を渦巻いていた。
あのサンバイザーつけてヨーロッパを歩いたら、
怪しいやつとして逮捕されそうだよね、とか。

だけど、沖縄である。宮古島である。
地元の人ならわかるけど、
観光客が、ビーチで、腕サックやらいろいろしている。
40超えて、ビキニなんかきて泳ぐ私は、
もはや変態。
(ちなみにイタリアではビキニしか売っていないし、
70歳のおばあちゃんでも平気で海水浴するんだよ、という
いいわけをここに記しておきます)

すごいのは、郵便局で荷物を送っていた人だ。
すぐ後ろに並んでいた私は、郵便局の人との
会話から地元の人ではないと判断。

腕サックにサンバイザーではもはや驚かない私だったけど、
七部丈のパンツに、踝までのレギンス、そしてソックスという
重装備なのに、なぜかビーサン。

井の中にいる蛙は気がつかないかもしれないけど、
外から見るとかなり変なんだなあ。

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お料理教室とイタリアのスト

先週の木、金と、
月に一回我が家で開催してるお料理教室の日だった。
開催、なーんて書くと偉そうだけど、
トリノ駐在の奥様方と、永住組日本人女性たちに
私がイタリア料理をお教えして、一緒に食べて、
日本語で喋りまくって日頃のイタリア暮らしで
たまった憂さを晴らすという会だ。

メニューは「フレッシュトマトとケッパーの
パンテスコペーストあえスパゲティ」。
熟したトマトを荒く刻んだところに、極上オリーブオイルと
つぶしたニンニクを放り込んで香りを移し、
塩漬けのケッパーとイタリアンパセリも刻んで
加えたものがパンテスコペースト。
シチリアのパンテレリアという島で取れる
ケッパーが上質で有名なので、
そのケッパーを使ったトマトソースが「パンテスコ」というわけだ。

ケッパーはもちろん酢漬けじゃなくて、塩漬け。
水にしばらくつけて塩抜きしましょう、なーんて書いてある
レシピをときどき見かけるけど、それは間違い。
塩漬けのケッパーの塩はさっと洗い流すだけでいい。
そうじゃないと、せっかくのうまみまで流れて行ってしまうからね。

二品目は「カタクチイワシのグラタン」。
トリノあたりではいわゆるイワシ(Sarde)よりも
カタクチイワシ(Acciughe)のほうが頻繁に魚屋さんで
手に入る。イタリア風にマリネにしたり、
コハダ風に酢締めにしたり、フライにしたり、
ミートソースにしたりといろいろに使う。

今日は固くなったパンとニンニク、パセリ、オレガノ、
塩、こしょう、オリーブオイル少々をミキサーに入れて
味付きパン粉を作り、手開きにしたカタクチイワシとこのパン粉、
トマトソースを重ねてオーブンで焼く。
魚はやっと火が入る程度の焼き加減でしっとり、
ニンニクやハーブ類、オリーヴオイルの香りが
プンプン口の中に充満して、イタリアの夏らしい一皿。
安いし、簡単だし、ヘルシーだし、
いうことなしの一品というわけ。

そしてデザート。黄桃を半割にしたところへ、
チョコレート風味の詰め物をしてオーブンで焼いた
「ペスカ・リピエーナ」。

できたてよりも、一日経って冷蔵庫で冷えていたほうがおいしいので、
初日の人たちの分は前日私が作り、
初日の人たちは翌二日目の人たちの分を作るという仕組み。
そう、我が家のダイニングテーブルは最大8人がけなので
2日に分けて料理教室をやっているのです。

ところが金曜日はバス、地下鉄が一斉スト。
駐在の奥様方は、ほとんどの方が運転せずに
バスや市電で街を移動するエコな方々。だけど
ストがあるとどこへも行けなくなる。というわけで
二日目の金曜日は中止とあいなりました。

二日目に料理の写真を撮ろうと思っていたので、
写真がない。ごめんなさい。かわりに先日
「イ・ボローニャ」で食べた料理の写真を。
Ceci_2  これはただひよこ豆を肉のブロードで煮ただけの
ものなのに、日本から来た友人はあまりのおいしさに
「うっふっふ~」と笑い声を立ててしまい、
遠くのテーブルで同じものを食べていた外人客に
(お前が外人なんだよ)
ニンマリ笑われてしまった。でもその笑いは
同感の笑いだったなあ。

あ、そしてこれもすごかった。
Tamago 半熟卵のフライ。半分に切ると中身がとろ~りと
流れ出して、下にしいたアーティチョークに
からまるという具合。思い出すだけで涎がでます。 

さてストの話。日本みたいに、ストするよ、するよ、
といっておいてほぼ絶対しない国とは違って、
イタリアでするといったらほぼ間違いなくする。

交通機関なんかまだかわいいほうで、
ジャーナリストもストをするから、テレビの番組の種類がぐっと減るし、
新聞は休刊になる。

学校の先生だってストをするから、
いきなり学校が休みになるんだけど、
そうすると働くお母さんたちはものすごく困る。

そして医者までストをする!
そんなに稼いでいるくせに、これ以上要求してどうする!
と思うけど、とにかく彼らもストをする。

ずいぶん前の話だが、子宮筋腫の手術を
することになって、前日の夜から入院して
備えていた。朝食は当然抜きで、
朝の10時ごろから始まるはずの手術を
待っていた。ところがいつになっても
看護婦さんは呼びに来ない。
とうとう昼を過ぎたので、業を煮やした
家族が聞きに行くと、執刀医も麻酔医も
ストだから、夕方までできないという。

実は手術とか病院が大好きな変態の私は、
ただただお腹が空いてたまらん、ということのみ
気になって仕方がなかったのだが、
家族たちはかなりイライラしていたっけ。

さて、来週から1カ月半の日本。
かわいいけど、もう老年のムニとヒトミをおいて
7週間も留守にするのは本当に心配。Muhi1

では日本でお会いしましょう。

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イタリア風ルーズな時間と山のご馳走

しばらくさぼっておりました、すみません。

イタリアでは電車やら飛行機やら、
いろいろなものが遅れるというのは
もはや世界の人が知っている常識だが、
実はイタリアでは物事は遅れるばかりでなくて
「早まる」こともあるというのは、意外と知られていない。

先週末、おそらく今年最後のスキーに行っていたのだけど、
日曜だけ日帰りで合流する友人達がいて、
だけど土曜の夜中というか、日曜日の早朝に
サマータイムにかわるというので
みんな時間を間違えないようにちょっとだけ緊張した。

Cervinia1 これはチェルビーノの
山小屋、標高3300メートルで
食べた昼ご飯。名付けて
「世界一高い(ところで食べる)
目玉焼き」。
(名付け親は某D社
トリノ駐在のスキー狂にて
トリノアラフォーの会会長Y氏)
卵の上でトローリとろけるのは
アオスタ名産のフォンティーナチーズ、
ハムの代わりにいい味だしているのは
スペックというゴージャスな目玉焼きだ。

さて、サマータイムだが調べてみると、変更になるのは
3月最終日曜日の午前1時から、という決まりが
あるらしいのだが、そんなことをちゃんと教えてくれる
メディアはイタリアにはあまりないから、
いつもイタリア人達は「そろそろ変わる頃だ、そろそろだ」
とかいいながら気をつけて新聞などをチェックしていると
直前になってニュースなどでお知らせさせるという具合。

日帰りでスキーとなると、早起きして
出かけないといけないわけだが、
サマータイム開始日には、今日までの時間を
1時間すすめないといけない、つまり
7時起きで8時出発ね、と言ったら
実質は昨日までの6時起き7時出発ということになるので
きつい。その逆で冬時間になるときは
いつもより1時間多く寝ていられて幸せなんだけど。

Cervinia2 こっちは上の写真と
同所でいただいた
各種チーズの網焼き。
とろけたところを
オーヴンで焼いたじゃがいもと
一緒にハフハフ食いましょうという、極上の一皿。
もちろん安い赤ワインと一緒に
ガツガツいただくのが山小屋風。

さて、時間がかわるときは、腕時計やら置き時計やら
周りの時計を全て新しい時間にあわせるという作業が
必要なので、そういうとき日本人としては、
せっかく合わせるのだから、テレビかなにかの
正しい時間にあわせたいと思うでしょ。

ところがどっこい。一緒に山の宿にいた
日本の友人がイタリアのテレビをみて時間を
確認しようとしたところ、新しい時間になっている番組と
そうでない番組と、まちまちだったそうだ。

同じ局でもだ。つまりディレクターの裁量(?)で
新しい時間に合わせるのを忘れちゃってそのままの
時計を表示している番組もあったということ、
しかもそれはメイン局であったという。

考えてみれば、イタリアではテレビを見て時計を
合わせるという習慣はない、というか
できない。だってテレビの放映時間自体が、
かなり適当だから。

新聞には一応テレビ欄というものがあり、
何時から何々の番組です、と細かくプログラムが
表示されているが、その時間通りにぴたりと
始まり、終わるかというと全然そんなことがない。
前の生放送が早く終わってしまえば(!)
次の番組も早く始まる。だからうっかり新聞のテレビ欄を
信じて、予約録画をセットしてでかけたりすると
楽しみにしていた映画が途中からだったり、
尻切れだったりという惨事が起きる。

こんなテレビ番組だから、たとえ時報をやっていても
何となく信用できない。

というわけでイタリアでは、テレビだけでなく
電車も飛行機も、遅れるばかりでなく
予定が早まることが時々ある。
飛行機が早まるってどういうことよ!?と
日本人には信じられないかもしれないけれど、
チェックインした人が全員乗ったら、
あ、もうそろったのね、じゃ、行きましょう、と
飛んでしまうのだ。だけどその確認のしかたが
いい加減で、以前私はひどい目にあった。

早くからチェックインしていたのに、
搭乗ゲートの変更が知らされないまま
私が乗るはずの飛行機は予定より5分早く
出発してしまったのだ。
そんなことをする飛行機会社は、
そう、アリタリアをおいて他にないでしょう??

と言うわけで、イタリアでは何事も余裕を持って
行動しましょうね、というのが今回の
テーマでありました。

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肉食人種のお正月料理

あけましておめでとうございました。
今年もマダミンをよろしくお願いします。

トリノで仲良しのMさんは、私と同じく
トリネーゼの夫を持ち、私と同じく
オーバーフォーティーの熟女であるが、
先日親しくしている還暦イタリア熟女に
こんな告白を受けてショックだったそうだ。

「ああー、最近3ヶ月に一回しか
してないのよね、それで平気に
なっちゃったわ。私ももう年ね」。

何が3ヶ月に一回なのかは、
ここでは書きません、
想像してね。

これを聞いたMさんも、
そして私も思いは同じ。
「3ヶ月に一回しか」っじゃなくて
「3ヶ月に一回」なの? 
オーバーシックスティなのに???

そういえばイタリアの老女達は、
みんなきれいにメイクを施し、
赤い口紅やらマニキュアなんかも
びしっとしている。
あれはつまり、人前に出る際の
嗜みとかエチケットとかいうことでなく、
女現役ということだったんだ。

私の知人の70歳の女性宅にも
いつだったかシルクのセクシーな下着が
干してあったけど、あれも
要するにそういうことだったんだな、と
今になって思ったりして。

これはもう、やっぱり肉食なやつらには
かないまへんー、という圧倒的事実だ。

最近日本で言われている草食男子とか
そういうことじゃなくて。もう
日本人の身体なんか、みんな野菜と水で
できてる、健康かもしれないけどフニャフニャ
っていうことだ。

一方やつら(イタリア人などのヨーロッパ人)は
肉食人種。毎日肉肉、ハム、肉、チーズ、時々
野菜、また肉肉、みたいな食事
ばっかりしているんだから
身体は厚くて熱くて臭い
早死にするかもしれないけれど、
これをパワフルと言わずしてなにがパワフルぞ、
そんな感じだ。

とにかく肉の食べ方が違う。
前菜に生ハムとサラミの盛り合わせ食べて、
パスタはミートソースで、
セコンドに肉のロースト、とか。

そんな彼らがお正月やクリスマスによく食べるのが、
「コテキーノ」または「ザンポーネ」。
直径5センチ以上はあろうという太い
生サラミで、コテキーノは豚の腸に、
ザンポーネは豚の前足を袋にして
豚肉、豚耳、豚皮なんかのミンチを
塩、スパイス類で調味して詰めたものだ。

Photo
どちらも茹でて輪切りにして食べる。
スパイシーで柔らかくてとてもおいしいけれど、
まあ、普通の日本人の胃なら一切れでお腹いっぱい、
食べることが大好きな欧米化している日本人でも
二切れがせいぜいかな、というぐらい脂っこい。

これをイタリア人達は煮たレンズ豆を
付け合わせにして、ワシワシ食べる。
コテキーノもザンポーネも切り口は丸くて、
コインを連想させるところから、縁起物として
人気があるのだ。レンズ豆も同様。

そういえば前にイタリアの猫は肉食で、
日本の猫は魚食だと書いた。
同じ動物性タンパク質でも、肉と魚を
食べているのでは、できあがる身体が
違うはずだけど、どうだろう? 
ねえ、ひーちゃん?
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