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2012年11月

美味しかった〜サンマリノ

前々回の更新で写真をアップしたピアディーナは、

エミリア・ロマーニャ州のロマーニャ地方の

郷土料理っていうか、郷土パンっていうか。

小麦粉と塩と水、豚の脂(現代ではマーガリンとか植物油を使っているかも)

を練って、薄くのばして焼いたものに、

例のスクワックローナというクリーム状のチーズを塗ったり、

サラミや野菜など、好きなものを挟んで食べる。

Img_3518

最近は、全イタリア的、かどうかまでは知らないけれど、

少なくともミラノやトリノでは、どんどん、どんどん、

雨後のタケノコのように「ピアディネリア」つまり

ピアディーナ屋ができているから、

大流行中といっていいと思う。

好きなものを好きなように挟んで気軽に食べられるから、

気軽な手早いランチに最高、というわけ。

ヌテッラとか、ジャムをぬったりして

おやつ代わりにもOK。

今日のランチも、娘と娘の友達3人で

ピアディネリアへ。

娘はサラミ入り、娘の友達はトマトとモッツァレッラ、

私はペコリーノチーズとハチミツもいいなあと

悩んだあげく、トーマチーズと焼きズッキーニを。

そして今日の夕食は、

ポッロ・アッラ・カッチャトーラ

(鶏肉の猟師風)を作ってみた。

こんな料理、イタリア料理大全集みたいな

本には必ず載っていたり、

観光客相手みたいなトラットリアの

メニューによくあったりするので、

なんとなく、今まで作ってみる気に

ならなかったのだけど、

先日、サンマリノを案内してくれた

観光局のローリーさんが、

夕食に私たち取材陣を招待してくれた時、

彼女の、もとコックさんというお母さんが

作ってくれたのが、「ウサギの猟師風」だったのだ。

あ、ピアディーナも映ってますね!

Coniglio

その美味しかったことと言ったら、

ご一緒した某有名女性雑誌の敏腕副編集長も

そのおいしさに感動しまくって、お礼に肩こりなどで

悩むお母さんに全身マッサージをしてあげたほど。

Mamalory

新しさは全然ないけれど、

いい材料があって、

そしてニンニクと、ローズマリーを炒めたら

いい香りがする、みたいな美味しさの基本を守って

丁寧に作られた料理はほんとうにおいしい。

原点に返るのは大切だな、と実感した次第。

で、ウサギ(イタリアの食用ウサギ)は

鶏肉に味がとても似ているので、

今日は鶏肉で挑戦。でも

ママみたいな味にはなかなか

及ばない。私だってママなんだけどね。

そういえば、そのローリーさんのママが

付け合わせに出してくれた

じゃがいものオーブン焼きは、

切ったじゃがいもを下ゆでしてオーブンで焼いただけ、

なんだけど、カリカリとした歯ごたえが、

ジャガイモの甘さと塩味と一体化して、

それはそれはおいしかった。

その不思議な歯ごたえの秘密は、なんとパン粉。

塩と一緒に振りかけるのだそうだ。

その辺りは、さすが元コックさん。

いろいろな技を駆使しています。

Patata

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サンマリノのご近所のカリオストロの城

さて、昨日の続き、

サンマリノのお話。

サンマリノ共和国というところは、

イタリアの中にあって、エミリア・ロマーニャ州と

マルケ州にはさまれた、小さな独立国。

サイズは日本の八丈島ぐらいで、

世界第5位の小ささ。

ちなみに世界で一番小さいのは

バチカン市国なので、

イタリアの国の中には、

世界ベストちび国が二つもあることになる。

小さいだけでなく、歴史もとても古くて

現存する共和国としては世界最古だそう。

街並も中世の香りがプンプンして

なかなかかわいい。

Sanmarino

そのサンマリノから車で30分ほどのところにある

サン・レオという小さな街に、

ルパン三世の「カリオストロの城」の

モデルとなった要塞があって、

ぜひとお勧めされたので行ってみた。

Photo

本当はカリオストロの城という名前ではないのだけれど、

カリオストロ伯という当代一の詐欺師のような人が

いろいろな悪事を働いた末に逮捕され、

この要塞で人生を終えたことにちなんでいるそうだ。

パリのバスティーユ牢獄とか、

ローマのサンタンジェロ城とか、

堅牢で知られる牢獄に次々と入れられたのだけど

脱獄しまくり、最後に入り口(出口)が

たった一つで、逃亡不可能と言われていた

このサン・レオの城に送られた。

カリオストロが最後にはたらいた最大の悪事は、

フランス歴史上有名な「くびかざり事件」。

当時で1億ユーロ相当のダイヤの首飾りをめぐる

マリーアントワネットがらみの大詐欺事件の

首謀者が、実はこんなところにいたとは! と

ベルばらでフランスの歴史を覚えた私は興味津々。

ルパン好きの男性には、ルパン愛用のワルサーP38を

始めとするピストルやライフルなどの武器展示室、

中世の拷問の道具室などなどあって、

これもとてもキモ・怖でおもしろい。

Caliostro

城塞から見えるあたりいったいに広がる

大平野の風景もとても素敵。

そして。サンマリノやこのあたりの食は、

エミリア・ロマーニャ州のそれなので、

これまたとても素敵。おいしいものの連続でした。

ということで、その話はまた明日。

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おいしいもの、正しいこと、人間としての質

月曜から4日間、サンマリノ共和国へ行ってきた。

某女性雑誌の取材だったのだが、コーディネーター兼

通訳の人が急病になったということで、

急遽、私が呼ばれたのだ。

急に呼ばれてほいほい出かけられるということは、

暇、みたいでかっこ悪いのだが、

実際暇だったのだからしかたない。いや、実をいうと

暇だったんじゃなくて、ものすごく忙しい仕事がある

予定で、そのために家に缶詰になっていたのだ。

世界的な食の大イヴェントを先週トリノで開催した

SF協会から、イヴェント開催中、プレスレリース(取材陣に配るための

資料)やニュースを随時各国後に訳して配信したい、

ついては日本語の翻訳者としてあなたにお願いしたいので、

家でスタンバイしていて欲しいという依頼があったのは

もう、ずいぶん前のこと。

SF協会はノー・プロフィットなので、

翻訳料は鬼のように安いんだけど、

昔からの付き合いもあるので了解した。

とにかく、イベント開催中は「雨のように」

どんどん訳す文書を送るから、お願いね、と

担当者は力を込めて言っていた。

ところがふたを開けてみると、

なんにもこない。

人を5日間拘束しておいて何事じゃ!

と腹を立てているところへ、

例の、サンマリノ共和国への取材の話が舞い込んだ。

それで、ドンピシャリと行くことができたのだ。

ちなみに、私は礼儀正しく「体を空けておけということでしたが、

何もこないので出かけます」と連絡を入れた。

それはイベント最終日の、イベント終了間近の午後5時のことだから

体を空けておく約束は、ほとんど守ったといっていいと思う。

夕べ、サンマリノから帰ってきたのだが、

出発して以来、SF協会担当者からは何の連絡も入っていない。

無意味に拘束してごめんね、という一言さえも。

っていうか、その一言だけでいいのに。

おいしくて、きれいで(農薬などに汚染されていない)、

そして正しい(生産者を搾取しない)食べ物を!!

という協会の素晴らしいスローガンは、その下で働く

あまり質のよくない人々のせいで、

むなしく、嘘っぽく響く。

では、気を取り直して、

楽しいサンマリノ共和国の話は、

また近日中に。

Img_3518

写真はサンマリノで食べた

ピアディーナ。スクワックローナという

クリーミーなチーズをたっぷりのせて。

うんまかった〜。

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